2024年3月22日金曜日

十角館の殺人/綾辻行人著/講談社文庫~積読消化②

十角館の殺人/綾辻行人著/講談社文庫

綾辻作品はそこそこ読みましたが、このデビュー作はまだ読んでいませんでした。3/22からHuluで配信が始まるとのことで、前日に一気読み。犯人はすぐに分かりましたので、衝撃の1行ってことは無かったです。エンタメとしては楽しめました。

『・・・だから一時期日本でもてはやされた”社会派”式のリアリズム云々は、もうまっぴらなわけさ。1DKのマンションでOLが殺されて、靴底をすりへらした刑事が苦心の末、愛人だった上司を捕まえる。~やめてほしいね。汚職だの政界の内幕だの、現代社会のひずみが産んだ悲劇だの、その辺も願い下げだ。ミステリにふさわしいのは、時代遅れと云われようが何だろうがやっぱりね、名探偵、大邸宅、怪しげな住人たち、血みどろの惨劇、不可能犯罪、破天荒なトリック・・・』

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